福岡の隠れたいいものを見つけるなら、DOCORE どおこれ

出品者紹介

「DOCORE(どぉこれ)」は、福岡県内の商工会が推薦した出品者とともに成長しています。
出品者のほとんどは、家族でコツコツ営んでいるところが多く、ひたむきに丁寧にものづくりに取り組んでいます。
ものづくりのきっかけ、商品への想いをお読みください。

  • 江戸末期から続く醤油醸造元の“古くて新しい味”への挑戦。「にじいろ甘酒」を全国へ、世界へ。

  • 創業約150年。浦野醤油醸造元は、恵み豊かな海と山に囲まれた豊前市で、江戸時代末期から続く老舗醸造店だ。約20数年前までは醤油製造一本だったのだが、先代の5代目から味噌作り、だしやポン酢、ドレッシングなどの醤油加工品など、『醤油』を軸にした新たな商品開発を次々に取り組んでいる。なかでも、今、福岡県内で大人気なのが若女将発案の「にじいろ甘酒」だ。

     

    「浦野醤油の甘酒は、もともと、女将さんが味噌を作るときに出る米こうじを使って甘酒を手作りしていたんです。その甘酒がご近所の方々にとっても人気で!当時は、通販をやってなかったので、甘酒はご近所の方だけが買えるとっておきの品。甘酒がお店に並ぶといつも完売していました。」と語るのは若女将の敦子さん。

    敦子さんは、嫁いできたとき、女将さんが作る甘酒を見て、最初は「小さい頃、おばあちゃんが家でよく作っていたな〜」といった懐かしさこそ感じていたが、自分が積極的に飲みたいという印象はなかったそう。


    「私自身、昔ながらの甘酒が苦手だったんですよね。だって、甘酒って濃くてどろっとしているでしょ。おちょこで1杯も飲めばもう十分(笑)」若女将は当時を振り返り苦笑いする。

     

    しかし、日々の生活のなかで甘酒にふれる機会が増え、毎日甘酒を少しずつ飲むようになってきたある日のこと。ある体調の変化に気づく。


    「あれっ、最近、肌の調子がいい! お通じの調子もいい。これって、もしかすると甘酒効果かもしれない。甘酒を飲み続けたら、きっと体の調子がよくなる気がするけど、あんなに濃い味だと毎日続けるのはちょっと・・・。甘酒と何かをかけあわせて、もっとスッキリとおいしく飲めるものはできないだろうか」。


    ちょうど、折しも甘酒ブーム到来。テレビや雑誌で甘酒の効能が連日のように取り上げられ、甘酒は江戸時代から続く「飲む点滴」と評され、若い女性たちが美容と健康のために飲む逸品として移り変ろうとしていた時だった。

    福岡県産の米で作った米こうじと、地元の旬の素材がコラボ

    若女将が新しい甘酒の商品開発に奮闘していた矢先、ご近所のブルーベリー農園さんのブルーベリーへの想いにふれるきっかけがあったそう。


    「ブルーベリーは体にいいってことを多く方が知ってるし、女性にも人気があります。けれど、最近は外国産のブルーベリーのほうが安くて、安定供給されることもあって、国産のブルーベリーがどんどん減少しているというお話をブルーベリー農園の方からお話をお聞きしました。


    甘酒もブルーベリーと同じで、体にいいってことは古くから知られているけど、原材料はまちまち。どちらかというと、おばあちゃんの味の印象が強い・・。
    それならば、甘酒とブルーベリーをあわせてみたらどうだろう、と思ったんです。浦野醤油は、江戸時代から福岡県内の方々に愛され、約150年も続けることができている。地元に少しでも恩返しができるよう、あくまでも県内の「地元のもの」にこだわりたい。そう強く思った瞬間でした」と語る若女将の敦子さん。

    それから、若女将の奮闘の日々が始まる。最初は、若女将がイメージしていたようなスッキリした味わいにならず、試行錯誤の連続。途中でもうあきらめようかと何度もくじけそうになったが、ご主人でもある6代目や先代の5代目、女将さん、そして子供たちに励まされながら、ようやく「にじいろ甘酒」第一弾のブルーベリーが完成した。

     

    「自分の思い描いていた味ができたときは、本当にうれしかったですね。真っ先に女将さんに試飲してもらったんですが、女将さんがおいしい!あっちゃん、やったね!って言ってくださって。あの日の感動が、にじいろ甘酒の原点です」(若女将の敦子さん)

     

    新たな100年にむかって。若女将の夢

    「ライフスタイルが多様化するなかで、実は、潰れていく醤油屋が多いんです。老舗だから生き残れるという時代ではありません。


    嫁いだからには、私には私にしかできないことをやり遂げたいと思っています。
    新しい事にチャレンジして、もっと良いものを作りたい。良いものを作って大都会へ、大胆ですが世界へ発信したいくらいに思ってます。そのためにはちゃんとお金をもうけて会社を大きくしないといけない。


    先代たちが育んできた150年歴史を受けつぎ、次は私たちがまた新たな100年へむかって「古くて新しい味」を育んでいきます。にじいろ甘酒がその第1歩になれるよう、これからも商品開発を続けていきます」と若女将の敦子さん。

     

    にじいろ甘酒は、現在、全9種類をラインナップ。定番の米こうじ、発芽玄米、くろ米に加え、季節限定のブルーベリー、トマト、スイートコーン、博多あまおう、紫芋、そして2018年にゆず生姜が加わった。
    2019年以降も、福岡県内の旬の素材とコラボするにじいろ甘酒に注目。

    〜DOCORE(どおこれ)に出店してみて〜

    「DOCORE(どおこれ)さんがオープンするときから出品させていただいています。

    おかげさまで、お客様にも大変ご好評をいただいており、DOCORE(どおこれ)さんでにじいろ甘酒を見たというバイヤーさんからうちでも取り扱いたいというお声を多数いただいています。ありがとうございます」と若女将の敦子さん。

     

    2019年1月には、期間限定で福岡空港にも出店することが決定。
    にじいろ甘酒が全国へ、そして世界へ飛躍する日も近い。

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